つぶやき...

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2012年3月5日(月) たまごロードスター 185号車



毎年軽井沢ミーティングで指を咥えて見てたのが「たまごロードスター」


モモ工房さんで作っているフルオーダー手作りのロドスタデフォルメモデルです。

こちらのギャラリーで紹介されてます。


これはNOPROさんのGTカーをモデルにしたヤツ。GTカーならではの内装とか消火器とかが完璧に再現されていて感動モノです。

Fire号を作ってもらおうと予約したのが2009年の軽井沢。その時点でバックオーダ40台との事。3年近く待ってついにFire号の順番が回ってきましたっっ!


コレがベースとなるガレージキット。シリコンの型から抜いた素材。コレが神の手によって特別なロドスタに変身する。

その過程をここで紹介して行く予定です。ちゃんと更新するように頑張ります(^^;;


2012年3月6日(火) たまごロードスター製作レポート

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです。




軟質材のシリコーン型で作られたウレタン樹脂の素材は、金型成形のプラモデルとは月とスッポン、不具合の塊です。バリ、欠け、引け、荒れ、ピンホールなどなど。

最初の行程は素地の手入れです。出っ張った個所はヤスリで削り、凹んだ所にはパテを埋めます。筋彫りの中が荒れているのが見えます。結果、いささか情けない姿ですが、これを経ないと綺麗なモデルになりません。

すでにフロントのオーナメントと、ドアミラーは削除しました。



フロントオーナメント削除はFire号の仕様に合わせたモノ、ドアミラーは別部品で装着されます。 スジ彫りの中までパテ整形するんですね。この後の行程も楽しみですね。


2012年3月7日(水) たまごロードスター 素地修正

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです。






パテを削っては足りないところに盛り、また削っては盛り…。

幾度か繰り返して素地の修正がほぼ終わりました。

三角窓は、オリジナルはガラス面が大きく落ち込んでいますが(写真2)、

パテで面一(ツライチ)に直しました。



左ドアの下半分は歪みが大きかったです。

シリコーン型はウレタンを注型する度に痛みます。20回前後で型はおしゃかです。

つまり素材1ヶ1ヶが異なる不具合を持っているので、根気よく付き合わなければな
りません。

フロントバンパー下辺は左にいくほど薄いので、パテで修正しました。

通常は手をつけませんがエアダムBを装着するので、面を出すことも含めての手当て
です。



この素材はNEKOWORKS製ですが、デフォルメを作家さんの感覚を頼りにして
いるので、

微妙に歪んでいます。左右対称でもありません。フロントからリアまで各パーツの中
心点を結ぶと直線にならないのです。(ストライプを入れる時は悩みますよ)

でも、工業製品ではないので、可愛いければこれでOKです。



Fire号についている純正リップスポイラーを装着する前準備を兼ねてバンパ下面の修正面出しをしているようですね。Fire号の外観はほぼノーマルなので、僅かな特徴を逃さずに再現してもらう予定です。



2012年3月9日(金) たまごロドスタ (パーツ キャスティング)

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです(改行位置変更有り)。





先の作業に備えてタイヤ/ホイールとドアミラー本体のキャスト(注型)作業をしました。

青いのがシリコーン型で、これに液状ウレタン樹脂の主剤と硬化剤を混ぜたものを注ぎ、硬化したら取り出します。


Fire号のホイール(8本スポークのブラックレーシング)を別部品で作ってますね。ドアミラーは純正品を別部品で製作です。



2012年3月10日(土) たまごロドスタ (タイヤ削除)

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです(改行位置変更有り)。





オリジナルタイヤを削除しました。

「削除」といってもキーをポンというわけにはいかないので、彫刻刀でしこしこ彫っていきます。

この時、先に作った新しいタイヤ/ホイールを当てながら、キャンバーとトレッドを決めます。



まさに文字通り「削って除く」わけですね。 ちなみにキャンバーはフロント-1.5度 リヤ-2度くらいです(笑)。


2012年3月11日(日) たまごロードスター (ネガティブキャンバー)

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです(改行位置変更有り)。





>ちなみにキャンバーはフロント-1.5度、リヤ-2度くらいです(笑)

ご注文主さんのつぶやきに即反応するのがモモ工房。
早速、“たまご初のネガキャン”に挑戦です。170台目にして初です。



先ず−2.0度と−1.5度のゲージを作り、0度のタイヤハウス内にパテを盛りました。
2.0と1.5の差はゲージの上(長さ10mm)ではほとんど差がありません。
2.0をゲージで決めてから、1.5は目視で出しました。(写真11)



車体裏も平面でないところが多々あるので、修正してあります。(写真12)

NEKOWORKSは素材のブランド。すでに100種超のラインナップがありま
す。

大阪府在住のIさんが、開発から販売まで一人でこなしています。



タイヤを仮組みすると、こんな感じ。良いじゃないですか!(写真13)


オリジナルと比べるとトレッドがかなり広がっている事が分かります。おまけにネガ
キャンですから。(写真14、15)




をおぉぉぉ、マジでネガキャンやっちゃったんすか? しかもキャンバーゲージまで作るとは! (^^;;



↑コレなんかすごく雰囲気が出てますよっっ! (^o^)



2012年3月14日(水) たまごロドスタ (マッドガード)

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです(改行位置変更有り)。





フロントマッドガードを作ります。



マスキングテープで壁を作り、パテを盛ります。(写真16)



パテを充分盛りあげたら、削って成形します。完成(写真17)



同様にリアのちびリップも。これもたまご初!(写真18)



タイヤ/ホイールを取り付けました。(写真19)

カメラのアングルのせいでネガキャンが良く分かりません。手にとってご確認を。






たまごロドスタの場合、通常はマッドガードを省略しているそうなんですが、製作前のモモ工房さんとの打ち合わせで 「フロントマッドガードは大変珍しいので付け方が良いのでは?」 との提案を頂きました。

確かに、Fire号は新車の時に当時はオプションだった前後のマッドガードを装着し、それ以来フロント側は外した事が無い。リヤは筑波決戦の時に軽量化で外したのだが、フロントはボディが痛むのがイヤで外さなかった。

リヤの小さなフェンダリップは車検対応の為に付けたモノだが、コレも大変珍しいので再現する事になった。


2012年3月15日(木) たまご (リヤスポ & ミラー)

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです(改行位置変更有り)。




マッドフラップと同じ手法でマスキングテープを壁にしてパテを盛ります。(写真撮
り忘れ!)

さらに裏表にパテを足しながら、スポイラーの先端部の位置を出します。



位置が出たら、上面下面のカーブを削り出します。(写真20,21)

実車より高いかも。誇張もたまごですから!



ドアミラーの台座を作りました。

0.5mm真鍮線を植えて、ミラー本体を差し込みました。

ミラーは車体とは別に塗装するので、外して

台座をパテ盛りで成形します。



ミラー本体は写真9の米粒のようなものがそれです。




このリヤスポは大昔のユアーズの製品。独特のデザインを実に巧くデフォルメして雰囲気を再現してくれました! かなりリアルな感じです!(^o^)



2012年3月18日(日) たまごロドスタ(外装完成 内装加工開始)

モモ工房さんの許可を得て、モモ工房さんの手による写真とテキストを紹介させて頂きます。黄色文字はモモ工房さんのテキストです(改行位置変更有り)。



1.2mm厚プラ板からリップを切り出し、取り付けました。



通常はつや消し黒なので、別体塗装して完成間際に取り付けますが、車体色(シルバー)なのでここで取り付け、一緒に塗装します。


これで外観の改造が終わりました。内装の改造に進みます。






NARDIクラッシックに近似のエッチングパーツがありましたので、利用することにしました。

通常のたまごのステアリングはボディー一体で、スポーク部を似せて加工します。

こういったパーツがある場合に限り、別体で制作します。



ということで、ボディーのステアリングを削除しました。(写真24)


元は写真3のエアバッグ付きの4本スポーク仕様のような?



スポークのセンターに0.8mm真鍮線を半田付けしました。(写真25)

鉛筆の円はステアリングの内径で、直径はほぼ6mmです。かなりスポークが長いですね! このまま使ったらビンテージカーのステアリングですね。


リムは0.8mm真鍮線を螺旋状に曲げて、カットして輪にしました。直径は8mm。



スポークを切りそろえて、リムを半田付けし、接合部をパテで成形して完成です。
(写真26)

ホーンボタンは別途アルミ材を旋盤加工して作ります。



外装は約完成ですね! でもロドスタって内装も見えるんで外装みたいなモンですよね。内装の出来も重要っす。

で、あのサイズのステアリングを手作りで作っちゃうんですか? 旋盤でホーンボタン? マジっすか?(^^;







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Akiary v.0.51